大人の矯正治療と子供の矯正治療では治療期間が少し異なります。

まず、子供の矯正歯科治療の場合は骨格的問題を含んでいる子供の治療は 5 年くらいかかる場合もありますが、通常は月に一回の通院で 1 〜 2 年くらいが平均です。

対して大人の矯正歯科治療は 3 〜 4 年前後が平均です。まず、装置をつけている期間が約 1 〜 2 年で、そのあと取り外しが可能な歯並びの後戻り防止装置を約 2 年くらい装着し、合計で 4 年程度の治療期間になります。ただし、これはあくまで平均的な目安となります。個々人の歯並びの状態などで治療期間が短縮されたり、延長されたりします。
矯正治療期間の延長の原因
@
虫歯、歯肉炎の発生。
A
舌で歯を押す癖、歯の形態、骨の固さ、特殊なかみ合わせ。
B
担当医の指示する口腔内ゴム、ヘッドギア等の不使用や治療に非協力な場合。



まず、お電話でご予約ください。問診・視診などを行い、検査・治療についてのおおよその説明を行います。(約 30 分)

適切な治療方針を立てるために、お口やお顔の写真、レントゲン撮影、歯型などをとります。また、必要に応じて顎の動きの検査をいたします。 (約 30 分)

レントゲンや歯型などのデータを分析し、診断します。この診断をもとに、これからの治療計画・使用する矯正装置、治療期間、治療費などについてご説明します。(約 30 分)

当院は、以上の説明をご納得いただいた上で、みなさまのライフスタイルに合わせて、治療を開始します。

矯正治療は、動的治療と静的治療(保定)の2段階に分かれています。
動的治療
治療計画に従い、いろいろな矯正装置を使って歯を動かし、段階的に治療を進めます。
上下の歯が計画通りに動いて、次第に正常なかみ合わせになると、最終段階での治療をします。

静的治療
動的治療が完了すると矯正装置をはずし、静的治療(保定)に入ります。
動かした歯を支えて保護するために保定装置を使います。その期間は通常 2 、 3 年ですが、場合によっては成長が終了するまで必要になることもあります。
動かされた歯が完全に保定されると、静的治療も終わります。その後は、定期検診として、年に 1 、2回通院します。



1. アゴの成長バランスを整え美しい顔立ちへ

正常な発育を妨げるような歯並びやクセを改善し、アゴや顔の成長バランスを整えます。顔つきやアゴの成長のコントロールは、成長期の子供にしかできない矯正治療です。

2. 永久歯を抜かないで矯正できる可能性が高まる

大人の矯正治療では、歯を正しい位置まで動かすために、邪魔になる歯を抜いてスペースをつくることがあります。しかし、早期治療を行うことで、永久歯を抜くことなく本格矯正ができる可能性が高くなります。

3. コンプレックスを取り除き健やかな精神発育を促す

出っ歯や受け口がコンプレックスとなり、暗い性格になることがあります。可能な限り前歯を矯正して、健やかな精神発育を促します。

4. 永久歯での矯正期間が短くなる

アゴの成長のコントロールをしたり、永久歯が正しい位置に生えるように導くことにより、永久歯になってから行う本格矯正が短期間ですんだり、必要なくなる場合があります。